本日は私が実際に使用している寝袋(ナンガ・オーロラ750)の紹介・使っている感想についてと、私がもし次に寝袋を買うとしたらおすすめ3選の紹介です。
- これから冬用寝袋買おうと思ってる人
- ナンガ・オーロラ750買うか考えている人
- 寝袋選びで失敗したくない人
いる時の寒さの原因と対策についても紹介。この記事を読めばオーロラ750の事と、寒さへの対策・不安解消ができます。
最後には私がもし次に寝袋を買うとしたらおすすめ3選の寝袋も紹介します。
寝袋(シュラフ)を選ぶ基準
- 使用目的
- キャンプに行く地域
- 季節
- キャンプスタイル
詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください
ナンガ・オーロラ750:スペック
私が現在使っている冬用の寝袋はナンガ・オーロラ750です。

AURORA 750 オーロラ750
ダウン:スパニッシュダックダウン80-20% (650FP)
生地:表地:オーロラテックス 裏地:40dnナイロンタフタ
内部構造:ボックスキルト構造
快適使用温度 /下限温度:-6℃ / -14℃
ダウン量:750g
収納サイズ:φ22×32cm
価格 : ¥44,000(2021年12月時点)
“元祖 シュラフカバーのいらない寝袋”
防水性が高く、冬季一般登山用や冬キャンプに最適なオールシーズンモデルです。
「誰でも・どこでも」 使えるオールラウンドモデル。
ナンガHPより
ナンガの歴史
1941年に初代社長・横田駒三(よこた こまぞう)が「横田縫製」を創業
布団の製造が原点
近江真綿を使用した敷き布団の製造が盛んな地から生まれた滋賀県の寝袋メーカーです
1988年に国内大手アウトドアブランドから寝袋縫製依頼があり、NANGAの原点となる寝袋の縫製を開始
「ナンガ」という名はヒマラヤ山脈の世界9位の高峰ナンガ・パルバットに由来している
ナンガの歴史についてもっと詳しく知りたい人はナンガホームページへ
ナンガの寝袋は永久保証
ナンガのスリーピングばっくであれば「永久保証」の対象となり、期間を限定せずに永久に修理保証の対象となります
修理には有償となってしまうケースもあるようですが製品に不良があった場合には無償での修理をしてくれます(要問い合わせ)
これだけしっかり保証しているていうのは安心ですね
実際に使っている感想
快適使用温度マイナス6度
これまでこの寝袋を使っていて寒さを感じたことはほとんどありません。
快適使用温度は-6度ですので冬のキャンプの使用にぴったりです
標高の低いところであればこの寝袋だけでも寒さを感じる事なく眠ることができます。
真冬にマイナス10℃くらいの環境でにキャンプした時も寒さを凌ぐことができました。


ただし、いつもより着込んだり、シーツを使ったり、湯たんぽしたりと対策はしてます。
対策については後ほど紹介します。
コスパよし
高い保温力がありながら、オーロラライトやUDDBAGよりも安いのでエントリーモデルとして最適。
コストをなるべく抑えたい人には本当におすすめで、ナンガの寝袋シリーズの中では一番価格がやすいのが魅力です。
オーロラとオーロラライトの違いが知りたい人はこちらから。
軽さ・コンパクトさを求めるならおすすめできない
デメリットとしては重量と収納サイズです。
価格が安い分、品質は他のシリーズと比べると劣ります。
私が比較した中では重量は一番重く、収納サイズもそこまで小さくないことです。(比較表は下記参照ください)
より軽量でコンパクトな荷物でキャンプに行きたい人はオーロラライトやUDDバッグがおすすめです。
私はいつもバックパック1つでキャンプに行きますが正直もう少しコンパクトにできたらな、と使ってみて感じました。
冬は特に持ち物が増えるのでバックパックひとつでキャンプにいく人はコンパクトさと軽量であることは重要です。
オーロラ750「寒い」原因と対策
オーロラ750と検索すると、予測変換で「寒い」とでてきます。
寒いと感じる原因と対策を紹介します
寒さを感じる原因は以下の通り。
- 地面の冷えが断熱できていない
- 隙間からの冷気
- 寝る時の服装
- 寝袋のスペックが合わない
地面の冷え
ダウンの寝袋はロフトと言って、ダウンが空気を含み、膨らんでいる状態で保温力を発揮します。
ダウンが潰れてしまっている状態では保温力はほとんどありません。
寝袋に入り、寝た状態では地面と接しているところのダウンは潰れてしまっているので保温力がない状態です。
しっかりと地面からの冷えを断熱できていないと寝袋がハイスペックでも寒さで眠るのが難しくなってきます。
対策:R値の高いスリーピングマットで地面からの冷えを遮断
冬に快適に眠るには断熱性の高いスリーピングマットも重要です。
いくらスペックの高い寝袋を使用していても地面からの冷気を受けてしまうと寒さを感じて凍えることになってしまいます。
断熱性の高さをR値で表していて、R値が高い方がより高い断熱性のあるマットになります。
スリーピングマットも断熱性の高いものを使いましょう。
厳冬期でも使えるようなR値の高いスリーピングマットはエアマットがメインになってきます
R値の高いエアマットはその分価格も高価になってきます。
スリーピングマットは組み合わせて使うこともできますのでコストを抑えたい人は重ねて使うのがおすすめです
組み合わせ方など詳しくはこちらをご覧ください
隙間からの冷気
基本、マミー型の寝袋は頭まで覆うことができて、顔以外は寝袋に包まれるようになっています。
ですが、寝袋に入った状態では隙間ができてしまい、冷気が入ってくる原因になってしまいます。
その冷気によって肩が冷えてしまい、寒さを感じてしまうのです。
対策:ドローコードをしっかり絞って冷気を遮断
寒さを感じる原因の一つとして、肩が冷えてくることがあります。
寝袋の隙間から冷気が入り、肩が冷えてしまうのです。
寝る時はしっかりと隙間を無くして冷気をシャットアウトしましょう。
オーロラにはドローコードがついているので寝る時はこのコードを絞ることで肩の冷えを防ぐことができます。
また顔のところにもコードがついていますのでそれもしっかりと絞って寝ましょう。
一番いい状態なのは口と鼻だけが出ている状態です。
寝る時の服装
やっぱり寝る時は薄着の方が快適に眠れますよね。
ですがキャンプでは違います。
対策:キチンと着込む
冬のキャンプでは最低でもフリースくらいは着込んで寝ましょう。
寝袋のスペックよりも遥かに寒い環境
当然ながら、寝袋の限界温度よりも遥かに寒い環境では着込んだり、対策をしても寒い場合もあります。
対策:環境に合った寝袋選びを
キャンプする場所の環境にあった寝袋を選ぶことも重量です。
寒さ対策
インナーシーツで保温力アップ
寒さに不安のある人に対策としておすすめなのがインナーシーツです。
寝袋の保温力を高めてくれるので冬キャンプの不安解消になります。
私はシートゥサミットのサーモリアクターを使っていますが、快適使用温度が5度の寝袋を使用して、マイナス3度の環境でキャンプしましたが、サーモリアクターを使っていたので快適に眠る事ができました。
詳しくはこちら。
カバーを使って保温力アップ
寝袋を濡れることから守るのがメインの役割のカバーですが、保温にも使えます。
SOLのエスケープヴィヴィは裏面がアルミ蒸着されているので、体からの熱を反射してくれます。
インナーシーツと同様に寒さ対策としておすすめです。
詳しくはこちらからご覧ください。
私が比較した寝袋
オーロラを購入するときに私が比較した寝袋は以下のとおりです。
ブランド | モデル | 価格 (税込) | 快適使用温度/ 下限温度 | 重量 | 収納サイズ |
---|---|---|---|---|---|
ナンガ | オーロラ 750 | 44,000 | -6℃/-14℃ | 1,490g | φ22 x 32 |
オーロラライト600DX | 55,000 | -4℃/-11℃ | 1,050g | φ17 x 31 | |
オーロラライト750DX | 60,500 | -8℃/-16℃ | 1,200g | φ19 x 31 | |
オーロラライト900DX | 66,000 | -10℃/-19℃ | 1,400g | φ21 x 41 | |
UDD バッグ 630DX | 55,000 | -5℃/-10℃ | 1,045g | φ17 x 31 | |
UDD バッグ 810DX | 63,800 | -7℃/-13℃ | 1,260g | φ19 x 31 | |
モンベル | ダウンハガー650 #0 | 42,900 | -8℃/-15℃ | 1,350g | φ20 x 40 |
シームレスダウンハガー800 #0 | 55,000 | -6℃/-13℃ | 995g | φ18 x 36 |
もし私が次に冬用の寝袋を買うなら(理由付き)
私がもし次に冬用の寝袋を購入するとしたら候補にする寝袋を3つ紹介します。
どれもすごくおすすめです。
ナンガ オーロラライト600DX
快適使用温度−4℃、下限温度−11℃。
軽量さとコンパクトさを重視する人にはおすすめ。
おすすめの理由はコンパクトさと重量です。
重量は1050gで私が使っているオーロラ750よりも440gも軽量です。
収納サイズもφ17 x 31cmとコンパクト。
比較した中ではもっともコンパクトです。重さは2番ですが、コンパクトさと重量のバランスはピカイチ。
バックパック1つでキャンプに行くことを考えるならコンパクトさは魅力です。
快適使用温度、下限温度はオーロラ750に比べると若干劣りますが、それでも十分に冬キャンプに対応できるスペックです。
不安な場合はインナーシュラフやブランケットを併用したり、服を着込むことで対応できると思います。
ハイスペックな分、デメリットになるのがコスパ。
値段は決して安くはありません。
寝袋は長く使えるので使えば使うほどコスパは良くなりますが、初期投資としてはかなりの金額がかかります。
予算に見合う寝袋を探しましょう。
モンベルダウンハガー650 #0
快適使用温度−8℃、下限温度−15℃。
キャンプには十分すぎるくらいの寝袋です。
このスペックなら冬山でも行けるレベルです。
コンパクトさはオーロラライトには負けますが、スペックが高いのとコストパフォーマンスがいいのが理由です。
“寝袋はケチるな”とは言いましたが、安く済むならそれに越したことはありません。
コスパ重視でスペックの高いものを狙うならこの寝袋にします。
余談ですが、芸人キャンパーさんもモンベルの#0を使っているのと、私の友人も使っていて絶賛しているので候補に入れています。

モンベルのシュラフの魅力はストレッチが効くこと。
生地が伸びるので窮屈さが軽減され、寝ている時の体勢の移動の妨げにならないのはいいところ。
より詳細を知りたい方はこちらから
山渓別注オーロラ750DX
これは今回比較した寝袋の中には入っていないのですが、アウトドアショップ山渓が別注して作っている寝袋です。
オーロラですが注目なのがDXダウン(FP760)を使っていること。
DXダウンはオーロラライトシリーズに採用されているダウンです。
純正のオーロラはDXダウンではなくFP650のダウンを使用しています。
山渓別注のDXダウンを使った寝袋は純正よりもダウンの質が良く、軽量な上に快適使用温度もより低い温度になっています。
快適使用温度-8℃ /下限温度 -16℃(純正のオーロラは快適使用温度-6℃ /下限温度 -14℃)
そして最大の魅力が価格です。大量発注をすることにより価格を抑えることでリーズナブルになっているんです。
純正のオーロラはナンガホームページでは44,000円、純正よりもハイスペックで価格が安いのは魅力ですね。私も納期を待てる状態ならこちらにしていましたね。そして次に買うとしたら間違いなく候補に入れます。
これを選ぶ理由はリーズナブルでスペックが高いことです。オーロラライトと比べると重量は重くなり、コンパクトさは劣りますが、オーロラと比べると軽量・コンパクトです。
懸念点としては購入から納期まで時間がかかること。余裕を持って発注できる人にはオススメの寝袋です。
山渓別注のオーロラについてより詳しく知りたい方はこちらから
おわりに
いかがでしたでしょうか。
私が使っている寝袋の紹介と、次に買うとしたら候補にする寝袋3選の紹介でした。
しっかりした寝袋を使って冬キャンプを楽しみましょう。
なんでもそうですが、どれにしようか悩んでいる時も楽しい時間だったりします。是非納得の行く寝袋を選んでみてください。何か参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。