冬キャンプを楽しむには一番必要なのは寒さへの対策ですよね
私自身も冬キャンプをするときは寒くないように持ち物を考えます
快適に寝るために使う寝袋ですが、その寝袋と同じくらい重要なのがスリーピングマットです
スリーピングマットは地面からの冷気を遮断してくれることで寒さから守ってくれます
ですが気温がより低くなる冬には使うマットによって一枚では冷気を防ぐことができずに寒い思いをしてしまうこともあります
そんな時に有効なのがマットを組み合わせて寒さへの対策をすることです
マットを組み合わせることで以下のことができるようになります
- 冬キャンプで快適に眠ることができる
- コスパを抑えることができる
- 年間を通して季節や気温に対応できる
コスパを抑えて冬キャンプ対策をしたい人は必見です
何かみなさんの道具選びの参考になれば嬉しいです
スリーピングマットの種類
スリーピングマットには様々な種類があります
より詳しく知りたい方はニーモのホームページがおすすめです
選び方など分かりやすく解説してくれてます
クローズドセルマット

ウレタンやポリエチレンなどを使用したマット
耐久性が高く、扱いやすいのが特徴で、設営・撤収が一瞬でできるのが魅力
折りたたんだり丸めるだけなのでエアマットなどに比べると収納サイズは大きくなる
セルフインフレーターマット

バルブを開けると自動で空気が入りフォームが内蔵されているのが特徴
収納サイズや快適性はクローズドセルマットよりも高くなるのが魅力だが、空気を入れて使うためパンクなどのリスクがある分耐久性は劣る
ニーモ・ゾアについて詳しく知りたい方は過去の記事を読んでみてください
エアマット

空気を入れて膨らませるマット
収納サイズは最も小さくなり、厚さもあるので快適性も高いです
中に入っている断熱シートが冷気を遮断してくれるR値の高いマットがあるがその分値段も高価になる
空気を入れて使うのでパンクなどのリスクがあるので注意が必要です
エアマットの寝心地の良し悪しは個人差があります
私はずっとクローズドセルマットを使っていたので初めて使った時はちょっと変な感じがしました
慣れてからは快適です
R値は足し算で考えられる
R値とは断熱性の高さを数値で表したもの
スリーピングマットはR値という断熱性を表す数値があり、数値が高ければ高いほど断熱性が高く、地面からの冷気を遮断してくれます
今までは各社が同時で測定してR値を算出していましたが、2020年に発足したR値測定規格「ASTM 3340」によって統一の測定・数値化されるようになりました
真冬などは地面からの冷気をしっかり遮断しないと、寝袋に入っていても寒くて眠れない、なんてことがあるので冬にキャンプや登山するときはすごく重要です

こちらはサーマレストのホームページから抜粋した表です。R値に対して適した環境の図
目安にするといいと思います
そんなふうに思いますよね
それについてはエクスペドのホームページでR値に対しての対応下限温度を公表してくれていました
エクスペドホームページを参考にR値に対しての対応下限温度をまとめたものがこちら
R値 | 対応下限温度 |
1.3 | 10℃ |
1.4 | 10℃ |
1.5 | 6℃ |
2.2 | 2℃ |
2.4 | 0℃ |
2.9 | -5℃ |
3.7 | -10℃ |
4.3 | -13℃ |
4.8 | -20℃ |
4.8 | -20℃ |
5.8 | -25℃ |
7.1 | -30℃ |
7.8 | -40℃ |
寒さの感じ方は人によって違いますが、経験がない状態の人なんかはこれを参考にするとキャンプをする環境に対してマットが選びやすくなると思います
R値の足し算
それぞれのマットにはR値が設定されています(統一されたのが最近なので設定されていないものもあります)
例えばR値2のマットAとR値1.5のマットBを持っていた場合、重ねて使うと、
マットA(R2) + マットB(R1.5) =R3.5
組み合わせることでR値は3.5として考えることができ断熱性はより高くなります
私が持っているニーモ・ゾアはR値2.7、サーマレスト・リッジレストはR値2です
ニーモ・ゾア(R2.7) + サーマレスト・リッジレスト(R2) =R4.7
R値は4.7となるので断熱性は高くなり、冬でも使えるようになります
組み合わせの相性も気にしよう
R値は足し算で考えられるといいましたが、相性も気にする必要があります
相性がいい組み合わせ
クローズドセルマット x エアマット
クローズドセルマット x セルフインフレーターマット
クローズドセルマット x クローズドセルマット
クローズドセルマットは重ねて使うのに相性抜群です
程よい硬さがあるので一番したにするのがおすすめ
相性の悪い組み合わせ
以下の組み合わせは相性が良くないです
エアマット x エアマット
セルフインフレーターマット x セルフインフレーターマット
エアマット x セルフインフレーターマット
エアマットやセルフインフレーターマットは空気を入れて使うものなので重ねるとボヨンボヨンします(個人的感想)
それとマット同士がずれやすく、寝ている間にズレてしまい、寒くて起きることになってしまいます
エアマットやセルフインフレーターマットを組み合わせるのであればバンドを巻いてずれないようにするとか対策が必要です
クローズドセルマットとの組み合わせはマット同士がずれにくく感じますのでクローズドセルマットと組み合わせるのがおすすめです
組み合わせはコスパよし
R値の高いマットはそれ単体での使用でも問題ありませんが、高性能な分、値段も高価になります
冬登山で使うようなモデルはR値が高く、コンパクトになるので荷物をできだけ少なく、コンパクトにしたい人にはおすすめです
けれどその分値段も高くなります
それに比べてクローズドセルマットやセルフインフレーターマットはエアマットよりも安価で買うことができるのでエアマットを買うようりもコストを抑えることができます
コストを重視するならクローズドセルマットとセルフインフレーターの組み合わせがおすすめです
季節・気温に対応できる
複数のマットを持って組み合わせることで季節・気温に対応できます
夏はクローズドセルマットのみ、春秋はセルフインフレーターマット、冬は両方を使えば一年中カバーできるので便利です
気温がマイナス5度の環境でR値2.7のマットでキャンプをした時には地面からの冷えで全く寝ることができませんでした
対策としてクローズドセルマットを足したことでR値が向上し、眠ることができました
デメリット
組み合わせることのデメリットは
- 荷物が増える
- 嵩張る
マットを2つ持っていくので荷物が増えて、嵩張ります
荷物の点数を減らしたい人、よりコンパクトにしたい人には向きません
まとめ
- マットは足し算で考えられる
- 足し算することで様々な季節・気温に対応できる
- 組み合わせには相性があるので注意が必要(個人差あり)
- 組み合わせることで快適さは向上する
- コストを重視するなら組み合わせがおすすめ
- 荷物を減らしてコンパクトにしたい人にはエアマットがおすすめ
終わりに
いかがでしたか
スリーピングマットも種類もスペックも豊富なため選ぶのは大変です
ですが組み合わせて使うことで今持っているマットでも十分に冬でもキャンプできる可能性はあるし、コスパを抑えて冬キャンプすることも可能です
スリーピングマットを組み合わせて冬キャンプで快適に眠りましょう
最後まで読んでいただきありがとうございました