道具を長く使うためにはメンテナンスが不可欠です
この記事ではスリーピングバッグ(寝袋)を長く使うために最低限やっておくべき3つの事を解説します
- 使用後は必ず乾かす
- 汚れを見つけたら拭き取る
- 保管時は圧縮しない
これをやっておくだけでスリーピングバッグの寿命を長くすることができます
私自身、20年以上同じ寝袋を使用することができています
後半では寝袋を長く使うために効果的な対策も紹介します
それでは詳しくみていきましょう
1:使用後は必ず干すこと
寝袋を使用した後は完全に乾くまで干しましょう
気温差が大きくなるとテント内は結露します
また人が吐く息などでも湿ってしまうこともあります
キャンプで使用した後は結露で寝袋が湿ってしまっている状態になっていますので使用後は必ず干しましょう
濡れたままにしてしまうとカビの発生だったり、悪臭の原因になってしまいます
使った後は陰干しをして乾かしましょう
家庭で使っている羽毛布団の多くは生地にコットンなど天然素材を使っています
天然素材は天日に当ててもそれほど問題はありません
寝袋に使われている生地(化繊)は直射日光に弱いので陰干しの方がいいです
天日干しするとダウンがふわふわになって気持ちいいのですし、天日干しをしたからといってすぐに問題になるわけではありませんが、長く使うなら陰干しの方がおすすめです
スリーピングバッグの生地への負担を考えると直射日光は避けた方がいいですが、私は干せる場所もないので気にせずに天日干しをしています
ずっと天日干しをしていますが問題を感じたことはありません(自己責任で行うようにしてください)
2:汚れは拭き取ること
テントの中で使っていたとしても泥汚れだったり、何かこぼしてしまっていたり、汗などで汚れが付いてしまうことがあります
使用後は汚れが付いていないか確認して、汚れを見つけたら固く絞った布などで拭き取りましょう
タープ泊などするとよく泥汚れをつけてしまいますので干すときなどに必ずチェックしています
汚れがひどい場合には洗濯をしましょう(洗濯については後述します)
3:保管時は圧縮しないこと
ダウンの寝袋は携帯用の収納袋に入れるとコンパクトになりますよね
ですが、圧縮している時はダウンに負担がかかっている状態になります
自宅で保管しているときにも圧縮した状態にしてしまうとダウンのロフト(ふくらみ)が損なわれてしまったりする原因になります
ダウンがふくらまなくなってしまい、保温力が劣化してしまったら本末転倒
寝袋は道具の中でも高価な道具なのでできるだけ性能を維持できるようにしましょう
保管には保管用の大きな収納バックに入れたり、そのままクローゼットに吊るしておくのがおすすめです
収納スペースとしては場所をとりますが必ずやりましょう
アウトドア用品店などで展示用に寝袋が吊るされていますよね。実はあれが1番いい保管方法です
ナンガのメッシュバッグは洗濯ネットとしても使えて便利!
ナンガの寝袋に付属してくる収納バッグはメッシュになっていて通気性がよく、さらに洗濯ネットとしても使えるので便利です!
密閉ボックスに入れるのはNG!保管時は風通しのいいところに
収納用のバッグに入れたとしても密閉ボックスなどに入れるのはNGです
無印良品の頑丈ボックスはキャンプ道具の保管にもすごく便利ですが、ここには寝袋やテントなどを収納するのはやめましょう
密閉ボックスの中は空気が循環しないので寝袋の保管には向いていません
風通しのいい場所が理想です
私はクローゼットの上段にメッシュバッグに入れた状態で置いています
汚さないための予防も効果的!
汚れないように気をつけて使っていても、使用回数が増えると寝袋はだんだん汚れていきます
汚れの原因は泥汚れもありますが、人から出る汗や、皮脂などです
これはどうしても仕方のないことですが、対策をすることで汗や皮脂での汚れを予防することはできます
- 肌の露出は最低限に
- インナーシーツを使う
- カバーを使う
対策1:肌の露出は最低限に
寝袋に入る時は肌の露出は最低限にしましょう
靴下を履いていると寝にくく感じたりする人もいるかもしれませんが、肌が直接寝袋に触れることで汚れの原因になります
寝る時には長袖を着て寝ることで汚れの予防になります
対策2:インナーを使う
インナーシーツ(インナーシュラフ)は寝袋の保温力を向上させるために使うのが一般的ですが、寝袋の内部の汚れ予防にもおすすめのアイテムです
素足で寝たい!って人にもおすすめ!
人の汗や皮脂汚れがつきやすいのは寝袋の内部です(特に顔周り)
インナーシーツを使うことで保温効果が得られるだけでなく、寝袋が汚れる予防にもなるのでおすすめです
インナーシーツは簡単に洗えるものが多いので寝袋を洗うよりは気軽に洗えますよ
私はシートゥサミットの「サーモライトリアクター」を使用しています
寝袋に入る手間は増えますが、慣れれば気にならなくなります
これひとつで寝袋の使用温度を8℃も向上してくれる優れもの
実際に使って体験したので間違いありません
体験談について詳しくはこちら
対策3:カバーを使う
寝袋の外側の汚れはカバーをすることで対策をしましょう
カバーは結露などの水濡れから寝袋を守るのが役目ですが、一緒にドロ汚れからも守ってくれます
私はSOLの「エスケープヴィヴィ」を使用していて、内側にアルミ蒸着加工されているので保温効果も期待しています
カバーは寝袋内部が蒸れて暑くなってしまうデメリットもありますが、そこは着るものだったり、ジッパーを開けたりすることで対処しています
SOLのエスケープヴィヴィについて詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください
ダウンが潰れてきたなと思ったら洗濯
使用頻度がものすごく多かったり、長く使ってくると使用後のメンテをしたり汚れへの予防をしていてもダウンが潰れてきてしまうこともあります
ダウンの劣化を感じたときには洗濯することでダウンのふくらみが回復することもあります
もう寿命かな?と思ったときには試してみてください
寝袋の洗濯方法についてはこちらの記事で解説しています
まとめ
- 使用後は必ず乾かす:陰干しがベスト
- 汚れを見つけたら拭き取る:固く絞った布で拭いて
- 保管時は圧縮しない:ダウンに負担のかからないように
-
天日干しは避けること保管は風通しのいいところに!密閉ボックスはNG!
- インナシーツを使うことで汗や皮脂汚れから寝袋が守れる(保温効果も得られて一石二鳥)
- カバーを使うことで泥汚れや水濡れから守れる(カバーによっては保温効果も得られて一石二鳥)
おわりに
寝袋を長く使うためにやっておいた方がいいことの解説でした
そもそもアウトドア用品は頑丈に作られています
ですが少しだけ手間をかけるだけでずっと長く使えるようになりますよ
お気に入りの道具を長く使えるようにメンテナンスしましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました
何かみなさんの参考になれば嬉しいです